ノーコードツール「kintone」が京セラ株式会社で200名超のDX人材を創出
社員自ら計600個のアプリを作成し、1アプリで最高780時間/年の業務時間を削減
サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下 サイボウズ)の「kintone(キントーン)」は、ノーコードで素早く業務アプリを作成し、現場で運用しながら業務改善を推進することを目的に、京セラ株式会社(以下 京セラ)内で導入され、200名を超える社員のDX人材化に貢献しました。
京セラがノーコードツール「kintone」を選択した背景
京セラはグループ従業員数8万3,000名を超え、グローバルに多様な事業を展開しています。2029年3月期までにグループ売上高3兆円の達成を目指し、売上拡大や収益性向上に資するさまざまな取り組みを進めています。例えば、これまで各工場では製品に紐づけられた管理票や作業日報など多くの帳票が手書きの紙やエクセルで運用されており、システムに転記するなど業務効率を悪化させる二重入力が至る所で発生していました。この問題を解決するため、機械工具事業本部 DX推進部(以下 DX推進部)では現場主導にこだわりDX施策を推進し、事業に最適な仕組みを現場主導で導入しながら、全体最適化に向けてIT部門と連携して準備を進めています。kintone導入以前のDX推進部は、IT出身者は限られており、IT知識よりも現場業務に精通したメンバーが中心でした。また、紙の種類が膨大にあるため、現場メンバーが自ら使いやすいツールを開発できることが必要でした。そのため、ノーコードで業務アプリを素早く作成でき、現場メンバーが自ら業務改善することができるkintoneが最有力候補となり、検討した結果、豊富なプラグインと周辺システムとの連携が柔軟な点も理由となり選定に至りました。
DX人材育成に活用されるkintone
DX推進部では機械工具開発、製造現場、営業アシスタントなど各現場を経験してきたスペシャリストが社内公募により集まり、DX人材になるための約1年のOJTを受けています。これはボトムアップが企業文化にあり、現場自らDX推進できる環境づくりが最適だったためです。機械工具事業本部メンバーの内、約200名が講習会に参加し、京セラにおけるDX人材は増加の一途をたどっています。その結果、600個を超えるアプリが自主的に作成され、営業部門では1アプリで最高780時間/年の業務削減効果が得られました。こうした成果をバネにkintoneの社内認知度があがったことで、現場からさまざまなアイデアが生まれ、新たなツール導入に対する要望も次々と寄せられています。
今後の展望
現在は、現場にkintoneを普及させていくために、多くのメンバーに対してアプリ作成の権限を付与されています。費用対効果を気にせず、まずは現場ごとのローカルルールでkintoneによる業務の見える化が行われました。今後は業務整理を行いながらアプリの数を絞り、同じ業務フローがあれば統合、必要な業務かどうか判断し、業務の標準化を進められます。また、運用体制やルールブックの整備を行い、kintoneの活用をより進めていく予定です。
機械工具事業本部 事業本部室 DX推進部 DX推進課責任者 木下 順 氏のコメント
kintoneは "業務改善"というテーマで「まずは、始めたい」というライトユーザーから、「基幹業務と連動させたい」というヘビーユーザーまで幅広く対応できるアプリだと思います。ユーザーが増えたことによるレスポンス低下も見受けられないので、良いアプリに出会えたと思っております。
京セラ kintone 事例
kintoneのご利用詳細は事例サイトでもご紹介しています。
https://kintone-sol.cybozu.co.jp/cases/kyocera.html
kintoneとは
東証プライム上場企業の3社に1社を含む、28,500社以上が利用しているサイボウズのノーコード・ローコードツール。ITの知識がなくても自社の業務に合わせたアプリを作成でき、日々変化する業務にあわせた改良も簡単に素早くできます。主な機能として「データベース+ワークフロー+コミュニケーション」の特性があり、顧客管理、出張申請、業務日報など幅広い用途で活用できるため、現場主導の継続的な業務改善を実現します。
製品サイト:https://kintone.cybozu.co.jp
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