サイボウズ 次期取締役候補を社内公募で選出

新しいコーポレートガバナンスの実現に挑戦

2020.12.03
サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)は今後、年齢や役職等を問わず自薦・他薦含む社内公募で次期取締役候補を選出することを発表いたします。
サイボウズでは、法律順守の上で今回のような取締役候補の選出方法を新たに取り入れることで、新しいコーポレートガバナンスの実現に挑戦してまいります。
なお、当発表内容については明日12月4日開催のサイボウズ自社イベント「Cybozu Days 2020 大阪」特別講演(登壇:社長 青野、副社長 山田)で取り上げる予定です。
また、当発表内容に関する追加情報などは、随時公式ホームページでお知らせいたします。


取締役候補を社内公募で選出する背景

現在の会社法では、株主が取締役を選び、取締役が事業の執行者を選び、執行者が従業員を雇うという権限の構造になっています。しかし、私たちが目指しているティール組織* のような自律分散型の組織においては、一人ひとりは対等な人間であり、統治の権限を設定しなくても、徹底的な情報共有と対話によって問題を解決できると考えています。

会社法により、次回株主総会で取締役候補が承認されますが、サイボウズにおいては、「誰もが取締役の役割を担う」という考えです。徹底的に情報をオープンにし、一人ひとりが自立心を持って質問責任を果たし、意思決定者がオープンな場で説明責任を果たす。それにより、株主に選任された取締役のみによるガバナンスを超える組織が実現できると考えています。そこで、サイボウズでは、会社法に沿って組織運営をしながら、「取締役は、理想の番人として選任される」という新しいマネジメントに挑戦することにしました。

従いまして、次期取締役においては、新しい組織のチャレンジに賛同し、「取締役」という権限を法律上は与えられながらも、これを手続き的な場面以外で使わない、強い心が求められます。よって選任基準につきましても、ビジネスの経験ではなく、サイボウズの理想とする風土である「理想への共感」「公明正大」「多様な個性を重視」「自立と議論」を理解し、「理想の番人」として実行していける者を公募することとしました。

これは、世界的にもあまり例のない、歴史に残るチャレンジになると捉えております。新しいコーポレートガバナンスのカタチとして、今後の世の中の参考になれば幸いです。

*:フレデリック・ラルー著『ティール組織』で紹介された、次世代の組織モデル。サイボウズのオウンドメディア「サイボウズ式」でも、ティール組織について解説しています。
ティール組織って何? 誤解されがちなポイントは?──第一人者 嘉村賢州さんに聞いてみた| サイボウズ式


現取締役2名について

現取締役の山田・畑は、次期取締役に立候補しない予定です。
山田は、組織戦略室長として、権限や権威ではなく、理想で創るチームの実現のため、自分自身が権限や肩書をなくし、理想である自律分散型の組織づくりにチャレンジしたいという思いでこの度の決断をしました。
畑につきましては、年齢が50歳になることを区切りとし、一人のエンジニアとして、来期以降もサイボウズの主力サービス開発に携わっていく予定です。

ともに、肩書をなくした上で、これまでの経験を活かして、サイボウズのさらなる成長に向け、引き続き、尽力してまいります。


12月4日(金)Cybozu Days 2020 大阪 特別講演での当発表内容について(オンライン配信)

12月4日(金)「Cybozu Days 2020 大阪」特別講演(オンライン配信)にて、社長 青野・副社長 山田より当発表内容を取り上げる予定です。無料オンライン配信でご視聴いただけますので、ご都合のつく方はお申し込みの上、ご視聴のほどお願いいたします。

タイトル:特別講演 EGO&PEACE(Cybozu Days 2020 大阪)
日  時:2020年12月4日(金)16:30〜17:30
登 壇 者 :
サイボウズ 代表取締役社長 青野 慶久
サイボウズ 取締役副社長 山田 理
視聴申し込み(無料)はこちら

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