サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)は、大阪府八尾市(市長:大松桂右、以下八尾市)において、事業者サポート給付金のオンライン申請にkintone(キントーン)が採用されたことを発表します。このシステムは、AIによる画像認識やOCR技術を採用することで、オンライン、郵送両方による受付事務の負荷を軽減することを目的に開発されています。
背景
サイボウズと八尾市は、2018年8月に包括的な連携協定を結び、地域の課題解決に関わるワークショップや働き方改革のサポート、中小企業のものづくりを伝えるプロジェクトである「みせるばやお」の運営システムなど多方面で協力関係にあります。この度、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための取り組みの一環として窓口業務での接触回避を検討する中で、今回の給付金のオンライン申請システム構築へと繋がりました。
町工場など中小零細企業の多い八尾市では、大阪府の給付金の枠組みから外れてしまう零細事業者向けに八尾市事業者サポート給付金として一律10万円を支給する市独自の制度を17日よりはじめます。この中でkintoneを基盤に使ったオンライン、郵送両面での申請受付を行います。
オンライン申請システムの概要
全戸配布である個人向けの特別定額給付金と違い、今回は企業からの申込みで、条件に合致するかどうかを市が判断する必要があることから、窓口における混雑を回避し、オンライン申請を増やすことと、その後の審査での職員負担をいかに減らすかが今回のテーマとなります。
このため、八尾市では申請データを集めるデータベース基盤としてのkintoneにAIやOCRによる自動読み込みを連携させて、オンライン申請による申請ミスの防止と、郵送受付による転記作業の削減の両方で迅速な処理と濃厚接触の防止の両立を目指しました。
1.オンライン申請における申請ミスの防止
今回の給付金は、従業員数や業績など複数の条件に合致するかどうかを提出書類を元に判断しますが、書類の添付がなかったり、違う書類を添付したりするケースが多く出ることが予想されます。このためオンライン申請フォームにおいては、従来の必須項目の充足チェックに加えて、確定申告書などの各種書類のフォーマット画像をAIに覚えさせて、違う書類が添付された場合にアラートを表示し、適した書類を添付させるような仕組みを導入しています。
2.郵送受付での転記作業の省略
郵送では中小規模事業者の多くが手書きでの申請を行うことが予想されるため、手書き認識率が99%以上と高精度なOCRと連携します。書類をスキャンする際にkintone上の氏名、住所など該当の項目にテキスト化して自動記入させることで、審査する職員は正しいかどうかの確認だけ行えるようにしています。このため、郵送とオンライン申請の両方を同じkintoneで審査することができます。
八尾市ではこれによって、書類事務の作業時間と再確認時間が大幅に削減され、迅速な給付と、事務職員の負担軽減を図ることができるとしています。
今後について
今回の件を手始めに今後、各種助成や補助金の給付におけるオンライン化を促進していく予定です。
<本件に関するお問い合わせ先>
サイボウズ株式会社 社長室:野水
MAIL:po@cybozu.co.jp
kintoneとは
https://kintone.cybozu.co.jp/
サイボウズ株式会社が提供する、業務アプリ開発プラットフォームです。営業の案件管理、お客様からの問い合わせ履歴やクレーム対応の管理、プロジェクトの進捗やタスク管理、従業員の業務日報など、お客様の用途に合わせた業務アプリの作成が可能です。アプリケーションはノンプログラミングで開発できます。また、社内SNSのようなコミュニケーション機能を活用することでスピーディな情報共有が可能になり、業務効率化を実現します。
八尾市事業者サポート給付金とは
新型コロナウイルス感染症の拡大により売上が減少し、経営に深刻な影響を被っている市内事業者に対し、事業の継続を下支えするため支援金を給付することを目的として一律10万円を給付する八尾市独自の制度です。
サイボウズと八尾市、持続可能な地域づくりに関する連携協定を締結(2018年8月3日)
https://topics.cybozu.co.jp/news/2018/08/03-7370.html
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